「静かなピアノ」と書いたBGMに、ずっと弦楽器が入っていた話
自分で聴いていて、弦楽器の音が少しチクチクして落ち着かないと感じ、相棒(Claude Code)に、次からはピアノだけで作ってほしいと頼みました。相棒がSunoへの指示文を調べると、「piano」と名付けた指示には弦楽器を入れる言葉が残り、除外リストにも弦楽器の指定がありませんでした。「静かなピアノ」と説明していた動画11本のタイトルを「ピアノと弦楽」に訂正した記録です。名前だけで中身も確かめた気になった失敗から、指示・音・説明を見直す方法をお伝えします。
先に結論:「ピアノ」と呼んでいたBGMの指示文に、弦楽器を入れる言葉が残っていました。 自分で聴いていて気づき、「静かなピアノ」と書いた動画11本のタイトルを「ピアノと弦楽」に訂正しました。 名前・指示文・出来上がった音を別々に確かめるための、ヒントにしてもらえたらうれしいです。
こんにちは、アイランドネームです。
「ピアノの曲なのに、弦の音がするの?」
そう思いますよね。私もその曲を「ピアノ」と呼んでいました。動画のタイトルにも「静かなピアノ」と書いて公開していたのです。
ところが、出来上がったBGMを聴いていて、引っかかることがありました。相棒(Claude Code)には、こう伝えています。
「弦楽器が音楽に入ることですこしチクチクする感じになり、すこし心が落ち着かない曲になります」
2026年8月6日のことです。私が付けた名前と、聴こえてくる音が食い違っていました。
相棒には、次からはピアノだけで作ってほしいと頼みました。すると相棒は、曲を作るときの指示文を調べて、原因を知らせてくれました。何を作ったつもりかではなく、何を作るように書いてあったのか。見るべき場所は、そこでした。
「piano」の中で、弦楽器を頼んでいました
「piano」と名付けた指示の中に、弦楽器を入れる言葉がありました。名前と、お願いしていた中身が合っていなかったのです。
BGMの曲は、SunoというAIの作曲サービスで作っています。そこに渡す指示文が、プロンプトです(AIへのお願いメモのようなものです)。
問題の指示には「piano」という名前が付いていました。名前だけなら、ピアノのための指示に見えますよね。ところが、中にはこんな言葉がありました。
over sustained warm strings
「長く伸びる温かい弦楽器の上に」という意味です。弦楽器が入った理由を探したら、頼んでいたのは私の指示文でした。
「warm」には、温かくて落ち着いた印象があります。でも、「温かい弦楽器」と書いても、弦楽器を入れない指示にはなりません。
私はピアノの曲として捉えていましたが、指示文には別の音を求める言葉が残っていました。
名前を読むだけでは、中身の食い違いは見つかりませんでした。
入れたくない音の一覧にも、抜けがありました
入れたくない音を並べた「除外リスト」にも、弦楽器の指定がありませんでした。書いてあったのは、次の言葉です。
- no vocals
- no drums
- no synth
歌声を入れない。ドラムを入れない。シンセサイザーを入れない。
そうした指定はありましたが、「no strings」はありませんでした。弦楽器を入れたくないという条件が、抜けていたのです。
しかも、本文では弦楽器を入れるように頼んでいます。名前がピアノでも、ピアノだけの曲を頼んだとは言えない状態でした。
除外リストがあると、細かく指定できた気になりますよね。でも、書いてある項目が正しくても、必要な項目が抜ければ、自分のつもりとはずれます。
除外リストに言葉を足すだけで解決する、と言いたいわけではありません。作りたい音と、入れてほしくない音。その条件が、自分の指示の中で食い違っていないかを見る必要がありました。
リストがあることと、必要な条件がそろっていることは別でした。
自分の呼び方を、そのまま視聴者に伝えていました
今回の問題は、実際に入っている音と、動画の説明が違っていたことです。ピアノと弦楽器を合わせること自体が、悪いわけではありません。
指示に付けた名前だけなら、自分の中の整理を直せば済むかもしれません。でも、動画のタイトルにも「静かなピアノ」と書いて公開していました。
ピアノの音を聴きたくて動画を選ぶなら、タイトルを手がかりにしますよね。そこに弦楽器のことがなければ、どんな音が入っているかを十分に伝えられません。
自分の中の呼び方が、そのまま視聴者への違う説明になっていました。
「チクチクする」という私の感じ方も、すべての人に当てはまる評価ではありません。ただ、その引っかかりのおかげで、指示と説明の食い違いが見つかりました。
好みに合うかどうかの前に、何が入っている曲なのか。その説明を、私が確かめられていませんでした。
11本のタイトルを「ピアノと弦楽」に直しました
気づいてから、相棒に頼んで、11本の動画タイトルを「ピアノと弦楽」に直しました。入っている音に合わせて、説明を変えた形です。
「曲から弦楽器を取り除いたの?」と思うかもしれません。曲そのものは変えていません。今回、訂正したのはタイトルです。
作っている途中の呼び方を、そのまま外に出していました。そうすると、確かめていない思い込みまで説明に混ざります。「静かなピアノ」が、まさにそうでした。
AIへの指示は相棒が書いたもので、タイトルの言葉も相棒の案でした。それを使って、私のチャンネルで公開していました。
思っていた曲と違うと感じたとき、出来上がった音だけを見ていては足りませんでした。自分が何を頼み、どう説明したかも、見直す必要がありました。
次は、名前と中身を分けて確かめます
次に確認する場所を、指示文・除外リスト・出来上がった音に分けて整理しました。特別な道具を増やす前に、手元にあるものを見直す方法です。
「何から見ればいいのだろう」と迷ったら、まず指示文からで大丈夫です。名前から受ける印象をいったん脇に置いて、順に確かめます。
① 名前を脇に置いて、指示文を読んでみます
まずは本文から、どんな楽器や音を求めているかを探します。「ピアノ用だから大丈夫」と思って読むと、ピアノに関係するところだけを拾ってしまいそうだからです。
英語の意味が曖昧なら、相棒(Claude Code)に聞く方法もあります。「この指示が求めている音を、日本語で説明して」と頼めます。
名前が正しいかを聞く前に、何が書かれているかを確かめます。
今回なら、見落とせない言葉は「strings」でした。曲に付けたい名前からではなく、書かれた言葉から音の構成を読み取ります。
② 入れる音と、入れない音を見比べます
本文で求めている音と、除外リストで入れないように頼んだ音を見比べます。避けたい音が、どちらでどう扱われているかを確かめるためです。
「no vocals」があっても、弦楽器について確認したことにはなりません。リストがあるだけで、確認を終えたことにしないようにします。
名前がピアノでも、本文に弦楽器の指定が残っていれば、そこから見直します。作りたい曲を決める作業は、名前を付けるだけでは済まないのですね。
③ 出来上がった音を聴いてから、説明を書きます
指示文を見直したあとも、曲の中身は実際に聴いて確かめます。頼んだ音と、出来上がった曲で聞こえる音は、別々に確認する必要があるからです。
そのうえで、動画のタイトルと聞こえた音が合っているかを見ます。迷う音が残るなら、「ピアノだけ」と言い切るのを急がなくてかまいません。確かめてから説明を決めます。
作る前の希望を、そのまま完成したものの説明にしない。
この順番なら、指示を直しただけで安心してしまうことも避けられそうです。
名前を付けたら、確かめた気になっていました
今回の失敗は、私が付けた名前が、中身を確かめる代わりになっていたことです。名前を付けただけなのに、確認まで済ませた気分でした。
前編は、ファイルを消すときに名前を信じかけた話でした。今回は、曲を作るときに名前を信じていた話です。
場面は違っても、思い込みは同じでした。「自分がそう呼んだものだから、中身もそうだろう」と考えていたのです。
ラベルは事実ではなく、私が貼った札でした。
分かりやすくするための名前が、中身を見る代わりになっていないか。前編の、ファイル名だけでは公開版を選べなかった話と合わせて、名前と事実を分けて確かめる習慣につなげたいです。
今日は、手元の指示文をひとつ開いて、名前と頼んでいる内容が合っているか見てみませんか。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また次の記録で。
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