テンポが速いと感じたBGMは、もともと遅く、原因は短く鳴って切れる音だった話
2026年8月、3時間流すBGMの、2分のテストを聴いて、相棒(Claude Code)に「テンポが早くてゆっくり聞けないです」と伝えました。相棒が速さを出すと60〜64BPMで、もともと遅い曲。原因は、短く鳴って切れる音でした。相棒が作った50秒の抜粋9本から私が2つを選び、相棒が10曲を全部入れ替えた記録です。Sunoの曲で作るBGMが落ち着かないと感じている方へ、確かめる場所を3つお伝えします。
先に結論:3時間流すBGMの、2分のテストを聴いて、私は相棒(Claude Code)に「テンポが早くてゆっくり聞けないです」と伝えました。ところが、相棒が速さを出すと60〜64BPMで、もともと遅い曲でした。 相棒は、速さではなく、短く鳴って切れる音が主役だったのが原因だと見立て、私が抜粋を聴き比べたあと、10曲を全部入れ替えました。 AIで作るBGMが落ち着かないと感じている方が、速さのほかに確かめる場所を探すときの、ヒントにしてもらえたらうれしいです。
こんにちは、アイランドネームです。
「落ち着けないのは、テンポが速いからでは?」
そう思いますよね。私も、聴いたときはそう感じて、相棒にそのまま伝えました。
2026年8月31日のことです。「時計塔のある街の夜」という名前で、相棒に頼んで作っていたBGMでした。時計塔のある夜の街の絵に、3時間、曲を流す動画です。
曲は、Suno(AIの作曲サービス)で作ってあったものです。その中から相棒が10曲を選び、私は、出来上がった2分のテストを聴きました。
相棒には、こう伝えています。
「音楽が全然落ち着けない曲です。ゆっくり街を眺めたいのにテンポが早くてゆっくり聞けないです。他の曲に変更してください。」
相棒は、曲を変える前に、まず速さを出しました。
相棒が速さを出すと、もともと遅い曲でした
最初の10曲の速さは、60〜64BPMでした。BPMは、1分あたりの拍の数です。60なら、1秒に1拍になります。
相棒の返事は、こうでした。
「BPMは60〜64ですでに遅いので、原因はテンポそのものではありません。」
私が「テンポが早くて」と伝えた曲は、相棒の出した数字では、速い曲ではなかったのです。
速いと感じたことと、速さの数字が、合っていませんでした。
原因は、短く鳴って切れる音でした
相棒の見立ては、速さではなく、音の種類でした。
最初の10曲が入っていた曲のグループは、チェレスタ、ピチカート、小さな鈴、グロッケンが主役です。相棒は、これを「短く弾く音ばかり」と書いています。鳴って、すぐに切れる音です。
とくに1曲目は、23分のあいだ、ずっとピチカート(弦をはじく音)でした。
曲の雰囲気は、英語の指示文でSunoに伝えます(AIへのお願いメモのようなものです)。ピチカートが主役の曲の指示文には、次の文が入っていました。
Plucked low strings step lightly and slowly beneath a celesta, never fast, never comic.
「低い弦をはじく音が、チェレスタの下を、軽く、ゆっくり進む。決して速くせず、おどけない」くらいの意味です。
「slowly」「never fast」と、速さの言葉は入っていました。でも、文の頭にあるのは「Plucked」、はじく音です。
指示文が求めていたのは、ゆっくりした、はじく音でした。
曲は、絵に合う場面の名前で選ばれていました
最初の10曲を選んだのは、相棒です。選ぶときに見ていたのは、場面の名前でした。
曲には、「猫と屋根」「ランタンの通り」といった場面の名前が付いています。相棒は、この名前が絵にぴったりだったので選んだ、と書いています。
「絵に合う名前の曲なら、それでいいのでは?」
相棒は、まず「私の選び方が甘かったです。」と書きました。そのあとの返事には、こうあります。
場面名が絵に合うことだけを見て、その音で3時間流せるかを確かめていませんでした。
絵に合うかどうかと、3時間流しつづけられる音かどうか。この2つは、別々に確かめるものでした。
これが分かったのは、公開の前、2分のテストの段階です。
9本の聴き比べから、相棒が10曲を全部入れ替えました
私は相棒に、ほかの曲もすぐ聴けるようにしてほしい、と頼みました。
相棒は、曲の中ほどから50秒ずつ抜いて、音量をそろえた抜粋を9本作りました。8本はほかのグループの曲で、1本は、比べるための今の案の曲です。
9本を聴いて、私が「良かったです」と伝えたのは2つでした。「遠いホルン」と「あたたかいチェロ」です。
速さは、52BPMと50BPM。9本のうち、いちばん遅い46BPMの曲は選んでいません。
相棒は、この2つを「どちらも長く伸びる音」だと書き、その線で10曲を全部選び直しました。主役は、ホルン、チェロ、低い弦、低音ピアノ、持続音です。
選び直すとき、相棒が1つめの条件に置いたのは、主役が「長く伸びる音」であることでした。絵に合う場面かどうかは、2つめです。
「じゃあ、速さは関係なかった?」
そこまでは言い切れません。入れ替えたあとの速さは50〜56BPMで、前の60〜64BPMより遅くなっています。音の種類と速さの両方が変わっています。どちらのちがいが大きかったのかを、分けて確かめた記録は見当たりません。
選び直した10曲に、私は「いい感じ選曲です。」と返しました。曲を交互に並べること、うしろに重ねる環境音の大きさ、10曲目の曲名は、そのあと私が決めています。
並べ直したのは相棒で、出来上がったBGMは3:05:29でした。
次は、速さと音の種類を分けて確かめます
確かめる場所は、3つあります。速さの数字、主役の音の種類、そして耳での聴き比べです。
楽器にくわしくなくても、指示文に書いてある楽器の名前を見るところから始められます。
① 速さは、先に数字で確かめます
速いと感じたら、まず速さの数字を見ます。感じたことと数字が合っているかを、先に確かめるためです。
今回は、相棒が10曲ぶんを全部出しました。相棒に「この曲の速さを数字で出して」と頼む方法もあります。
数字が遅いのに落ち着かないなら、原因は速さのほかにあるかもしれません。
② 主役が、伸びる音か、切れる音かを見ます
次に見るのは、主役の楽器です。記録では、こう分けています。
- 長く伸びる音:ホルン、低音ピアノ、持続音、あたたかいチェロ、低い弦、ハミング
- 粒の立つ音:チェレスタ、ピチカート、小さな鈴、グロッケン、オルゴール、ハープ
「粒の立つ音」は、短く鳴って切れる音のことです。記録の表では、こちらに「短時間なら可。3時間は疲れる」と書いてあります。
そのあとの計画にも、「粒の立つ音は3時間の主役にしない」と残っています。
ただ、これは3時間流すBGMの主役としての話です。今回の1回の出来事から残した分け方なので、ほかの曲や、ほかの人の耳にも当てはまるとは言い切れません。
③ 短い抜粋を聴き比べてから決めます
最後は、耳で確かめます。記録には、「文字の説明では判断できない」とあります。
今回の抜粋は、50秒が9本でした。比べるために、今の案の曲も1本入っています。
楽器の名前を読んで決めるのではなく、聴いてから決める。
速さの数字は、落ち着くかどうかの印ではありませんでした
今回、私が伝えた言葉は「テンポが早くて」でした。相棒が見ていたのは、場面の名前です。どちらも、音が伸びるか切れるかの話ではありませんでした。
このときの記録には、こう残っています。
「まずBPMではなく主役楽器を疑う」
同じ記録には、「場面名(絵との一致)だけで選ばない」ともあります。
なお、ここまでの話は、2026年8月の、1本のBGMでの記録です。
「静かなピアノ」と書いたBGMに、ずっと弦楽器が入っていた話では、弦楽器が入ると少しチクチクして落ち着かない、と書きました。今回、私が選んだ2つのうち、1つはチェロの曲です。
そのちがいは、正直、うまく説明できません。聴いた感じが違いました。
速いか遅いかと、落ち着くかどうか。速さの数字が教えてくれるのは、その片方だけでした。
落ち着かない曲が手元にあれば、速さを変える前に、主役の楽器の名前を1つ確かめるだけでも十分です。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また次の記録で。
次に読む
- 制作の記録
止める言葉の無い指示文で作った約8分のBGMが、3分ほどで別の音に変わっていた話
2026年8月、Sunoで作った約8分(7:59)のBGMが、2曲とも3分ほどで別の音に変わっていました。聴いていて気づき、相棒が出した数字では、変わった時刻は2:49と2:59。指示文には曲を途中で変えないための言葉が無く、「途中で展開する」と読める2語が入っていました。相棒が指示文を直した日に作った62本中53本、うち動画に使った22本では21本が最後まで無事だった記録です。長い曲をAIに頼んでいる方へ、確かめる場所を3つお伝えします。
- 制作の記録
「静かなピアノ」と書いたBGMに、ずっと弦楽器が入っていた話
自分で聴いていて、弦楽器の音が少しチクチクして落ち着かないと感じ、相棒(Claude Code)に、次からはピアノだけで作ってほしいと頼みました。相棒がSunoへの指示文を調べると、「piano」と名付けた指示には弦楽器を入れる言葉が残り、除外リストにも弦楽器の指定がありませんでした。「静かなピアノ」と説明していた動画11本のタイトルを「ピアノと弦楽」に訂正した記録です。名前だけで中身も確かめた気になった失敗から、指示・音・説明を見直す方法をお伝えします。
- 制作の記録
ファイル名で選んでいたら、公開中のBGM動画の元ファイルを消すところでした
パソコンの容量が足りなくなり、BGM動画175本・357GBを整理しました。ところが同じ作品に「無印」「おまけ付き」「完全版」があり、名前でも更新日時でも公開版を選べません。相棒に再生時間を秒単位で測ってもらい、YouTube側の記録と照合すると、ボツに見えたものが公開版でした。名前は自分が貼った札で、事実ではありません。元ファイルを消す前に、何をどう確かめるかをまとめます。