二人目のAI相棒に、ライバル会社のCodexを迎えた。雇い入れの手続きは、今の相棒にやらせた話
AI相棒のClaudeが使えない時の保険と、作業の分担のために、二人目の相棒としてライバル会社OpenAIのCodexを迎えました。面白いのは、その雇い入れの手続きを今の相棒Claude自身にやらせたこと。設定の落とし穴、ルールの引っ越し、そして最初の仕事『AI同士のダブルチェック』の結果まで、いつものように正直に書きます。
先に結論:AIの相棒が使えない時の保険と、作業を分担して節約するために、二人目の相棒としてライバル会社OpenAIのAI「Codex(コーデックス)」を迎えました。面白かったのは、その雇い入れの手続きを、今の相棒Claude自身にやらせたことです。Claudeは嫌がるどころか、淡々と、ライバルの安全教育まで済ませてくれました。ただしこれは「乗り換え」ではなく「保険と分担」。メインの相棒はこれからもClaudeです。二重契約という正直なコストも、隠さず書きます。
こんにちは、アイランドネームです。
私はこのサイトを、Claude Code(メインはFable 5というAIモデル)という相棒と二人三脚で運営しています。今日は、そこに二人目の相棒として、ライバル会社のAIを迎え入れた記録です。しかもその雇い入れの手続きを、今の相棒自身にやらせるという、ちょっと不思議な一日になりました。
なぜ二人目を迎えたのか(動機は2つ・正直に)
かっこいい理由ではありません。動機は現実的な2つです。
ひとつは、保険です。今の相棒Claudeも、たまに使えなくなることがあります。サービス側の不具合だったり、一定時間に使える量の上限に当たったり。そういう時に、作業がまるごと止まってしまう。相棒が一人だけだと、その一人がダウンした瞬間に何もできなくなるのです。だから、代わりに動いてくれる控えの環境がほしくなりました。
もうひとつは、節約です。Claudeにも使える量の上限があるので、頭を使う仕事はClaudeに任せ、機械的な単純作業は別のAIに分担させたい。そうすればClaudeの余力を、大事なところに回せます。
迎えたのはOpenAIの「Codex」というAIです。私はもともとChatGPT Plus(月20ドル)を契約していたので、Codexを使うのに追加のお金はゼロで済みました。ここは正直に書いておきます。ゼロ円だったのは、たまたま私が先に契約していたからです。
面白いのは「今の相棒にライバルを雇わせた」こと
ここが今日いちばん不思議だった点です。二人目を迎える準備作業を、私は今の相棒Claude自身にやらせました。
つまり、AIが自分のライバル会社のAIを、自分の職場に雇い入れる手続きをした、という構図です。人間の会社なら、少し気まずい場面かもしれません。ところがClaudeは嫌がるそぶりもなく、淡々と手を動かしました。それどころか、あとで書くように、迎え入れるライバルの「安全教育」まで済ませてくれたのです。相棒に感情はないと分かっていても、その落ち着きぶりには、少し感心しました。
セットアップの実際(非エンジニアでも約30分・手順は3つ)
構えていたより、ずっと簡単でした。手順は大きく3つです。
ひとつめ、インストール。Codexを動かすための道具を入れる作業ですが、これはClaudeがコマンド(パソコンに文字で指示を出す短い命令文)を1つ実行するだけで終わりました。最初に入れたのはターミナル版(黒い画面に文字を打って使うタイプ)で、そのあとMac用のアプリも入れました。私は横で見ていただけです。
ふたつめ、ログイン。ここだけは私本人が手を動かしました。契約済みのChatGPT Plusのアカウントでログインするのですが、我が家には「パスワードの入力だけはAIに任せない」という決まりがあります。相棒がどれだけ優秀でも、パスワードは人間が打つ。ここは崩しませんでした。
みっつめ、ルールの引っ越し。これが地味に大事でした。私はClaudeに、このサイトを運営するうえでの約束事を書いた「ルールブック」を読ませています。ファイル名は「CLAUDE.md」。ところがCodexは、同じ役割のファイルを「AGENTS.md」という別の名前で読む仕組みでした。会社が違うと、教科書の表紙の名前も違うわけです。そこでClaudeが、自分の読んでいるルールブックを、Codex用に書き写してくれました。私の呼び方のルール、勝手に外部へ公開しない約束、パスワードをプログラムの中に直接書かない約束など。中身は同じで、表紙だけ架け替える。会社は違っても「ルールをファイルにして最初に読ませる」という仕組みそのものは、共通だったのが面白いところでした。
つまずいたこと・注意点(ここも正直に)
もちろん、すんなりだけでは終わりませんでした。
Mac用のアプリで、ブログに投稿するための便利な追加機能(プラグイン)を入れたときのことです。あとで設定ファイルの中を見たら、私のブログのパスワードが、平文(へいぶん。暗号化されず、そのまま読める文字の状態)で保存されていました。誰かにそのファイルを覗かれたら、パスワードが丸見えになる状態です。これはClaudeが自分で気づいて、そのファイルを「自分以外は読めない」設定に変えてくれました。
ここでの教訓は、はっきりしています。便利なプラグインは、裏で何を保存しているか、使う側から見えないことがある。ということです。便利さの陰で、こういう置き土産が残ることがある。今回はたまたま相棒が拾ってくれましたが、非エンジニアの私一人だったら、まず気づけませんでした。
もうひとつ。Codexには、ブログに直接投稿できる力まで渡ってしまいます。だからこそ「操作の前に必ず人間に確認を求めるモード」は、今回オフにしないと決めました。うっかり勝手に何かを公開されては困るからです。力を渡すなら、そのぶんブレーキも用意しておく。当たり前のことですが、念のため書いておきます。
初仕事は「AI同士のダブルチェック」
迎えたばかりのCodexに、さっそく最初の仕事を頼んでみました。題材は、Claudeが書いて公開したばかりの記事です。アフィリエイトリンクの先が中古ばかりだった話を、Codexに校正させたのです。
指示はシンプルにしました。「誤字・文法・矛盾・分かりにくい表現を指摘して。ただしファイルは変更しないで」。書いた本人(Claude)が見落とした粗を、別会社のAIが拾えるのか。それを試したかったのです。
結果、Codexは8件を指摘してきました。それを監督役のClaude(Fable 5)が、1件ずつ検証しました。仕分けると、こうなりました。
本当に直すべき指摘が、3件。ひとつは「わたし」と「私」の表記が混ざっていたこと。ふたつめは「方には…選択肢にはなる」と「には」が近くで重なっていたこと。みっつめは「決める…決めました」という言葉の重複。どれも、言われてみれば確かに、という粗でした。
残りの5件は、好みのレベルでした。別の言い方に置き換えてはどうか、という提案などで、原文のままでも間違いではないもの。ここは採用せず、意見として受け止めるにとどめました。
1記事の校正が、サイト全体の点検につながった
面白い発展がありました。最初の「わたし」と「私」の表記ゆれをきっかけに、サイト全体を調べてみたのです。すると、締めの決まり文句「エンジニアではありません」を使っている記事が5本あり、そのうち3本が「わたし」、2本が「私」で割れていたことが分かりました。
たった1記事の校正が、サイト全体の点検につながった。これは思わぬ収穫でした。校正というのは、その1本を直して終わりではなく、同じクセが他にも潜んでいないかを教えてくれる入口になるのだ、と実感しました。ちなみに、この記事のいちばん最後の一文も、その割れていた決まり文句です。どちらに揃えるか少し迷いましたが、多数派だった「わたし」で全記事を統一することにしました。
学びとしては、以前の記事AIの相棒を対決させてみた話で得たものと、同じ結論にたどり着きました。あのとき私は、AIの答えは「正解」ではなく「意見」だと書きました。今回、会社が違うAIで試しても、それは同じでした。Codexの8件も、全部が正解ではなく、3件が採用・5件は意見。最後に採否を決めるのは人間の私です。
ただし、確かに有効だとも感じました。書いた本人(Claude)が素通りした粗を、別会社のCodexがちゃんと拾ってきたからです。これは人間の職場で言えば「書いた本人以外の目で校正する」のと、まったく同じ理屈でした。同じ会社のAIより、別の会社のAIのほうが、違う角度から見てくれる。相棒を二人にした効果が、いきなり出た瞬間でした。
まとめ:乗り換えではなく、保険と分担
最後に、今日の記録を整理しておきます。
二人目の相棒Codexは「乗り換え」ではありません。「保険と分担」です。メインの相棒は、これからもClaudeのまま。Claudeが止まった時の控えと、機械的な作業の受け皿として、Codexに横にいてもらう。そういう位置づけです。
そして、AI同士にダブルチェックをさせて、最後は人間の私が決める。この形は、非エンジニアの私でも作れました。難しい技術は要らず、必要だったのは「片方に書かせ、もう片方に見せ、自分で採否を決める」という段取りの発想だけでした。
コストの話も正直に書きます。今回、私はClaude側とChatGPT側の、二重契約の状態になりました。私はもともと両方を契約していたので追加はゼロ円でしたが、これから両方を新しく契約するなら、合わせて月40ドル級の出費になります。決して、誰にでも軽く勧められるものではありません。まず一人の相棒を使い倒して、それでも足りないと感じたときに、二人目を考える。その順番でいいと思います。
わたしはエンジニアではありません。だから今日の作業も、難しいことは全部、相棒たちに任せました。私がやったのは、パスワードを打つことと、Codexの8件の指摘を1件ずつ「うん」「これは違うかな」と仕分けることだけ。それでも、二人目の相棒を迎え、サイト全体の点検まで進みました。同じようにAIで副業を始めたい方が、「一人目で困ったら、二人目は保険として考える手もあるんだな」と、選択肢のひとつにしてもらえたら、それがいちばんうれしいです。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また次の記録で。
次に読む
- 制作の記録
AIの相棒が新型になったので、今までの相棒と対決させてみた(まさかの3対0)
新しいAIモデル(Fable 5)が使えるようになったので、今までの相棒(Opus 4.8)と『同じ仕事』を目隠しで競わせてみました。審判は私。ベンチマークでは新型が上のはずが、結果は3対0で今までの相棒Opus 4.8の勝ち。数字の強さと『自分に合う』は別物でした。実験のやり方も全部公開します。
- 制作の記録
プライバシーポリシーと免責事項を、相棒と相談して作った話
個人ブログにもプライバシーポリシーや免責事項っているの?と相棒(AI)に聞いたら、『プライバシーポリシーは実質必須、免責事項も強く推奨』との答え。その理由(ステマ規制や自分を守る話)と、サイトを重くせずに“ただのページ”で用意できた記録です。
- 制作の記録
ブログに『いいね』やコメントを付けるか迷って、付けないことにした話
noteみたいに『いいね』やコメントの機能を付けた方がいいのか、相棒(AI)に相談しました。返ってきたのは『今は付けないほうがいい』という助言。その理由(私の知らなかった裏側の話)と、代わりに全記事へ『noteで感想を』の導線をつけた記録です。